新車酷使!!美幌の日の出?!宗谷の日の入!?稚内の日の出??台風粉砕ツアー
1. 背景と目的
1.1. 疲労
我々は疲れ切っていた。
なぜならば9月は絶望的なイベントに溢れていたからだ。
ブログの更新をただ怠けていた訳ではない。
三日連続の統計学に関する集中講義で9月を迎え、やっと研究生活に戻れるかなと思ったところに胆振地震に見舞われた。
札幌北区は地震の影響があまり大きくはなかったように感じたが、電気が止まってしまったため全ての帳尻が狂った。
まずラボの冷蔵庫/冷凍庫に通電せねば保存していた高価な/貴重な/活性化したサンプルがみんなダメになってしまうという事で、発動発電機を借りてラボの学生でガソリン番をすることになった。
木曜日から月曜の朝まで、深夜番も含めて学生たちは自らの命を削りサンプルに献上したのだ。
ところが電気の復旧が叶ってからサンプルを確認してみると、なんとも空しいことに、幾つかのガラス瓶がドライアイスの低温により割れてしまって冷蔵庫の中がめちゃくちゃになっていた。
他にも、突如として通電が途絶えた分析機器(真空チャンバーを有するもの)の復旧作業をしなければいけなかった。
日常を取り戻すまでに数日かかったことが、ただでさえ切迫していた私の9月にとどめを刺そうとしていたのである。
なにかと言えば、次々週に控えていたIWA会議、月末に控えていた投稿論文の査読への回答期限である。
学会資料を作る、関連論文を検索する、実験をする、回答書を執筆する、これらをたったの二週間に全て完了した奇跡はもう起きないのではないかと思う。
疲れ果てたのである。
1.2. 探求心
疲れ果てたからと言って、魅力に溢れる北海道の秋を楽しまないわけにはいかない。
北海道を旅するなら秋である。
地図を眺めると、まだ自分史上判明していないエリアが広かった。
これまでに、富良野-旭川-層雲峡-北見-知床、根室-釧路-帯広、千歳-室蘭、函館、小樽-与一-神威岬などは訪れたことがあるものの、真ん中のほうや上のほうは闇の中にあった。
行こうではないかとなったわけである。
ついでに、土砂崩れで通れなかった経験のある羅臼にリベンジすることにした。
1.3. 癒し
ともあれ、何をもとめてどのような旅路を描くかというのが問題である。
上記の項で述べたハプニングもあり、とにかく癒されたいという思いが漠然とあった。
きれいなものをみたい、うまいものをくいたい、そういった欲望を叶えつつ、北海道の未明なエリアを判明させたい。
この欲望に答えるための方法はもう、紅葉に囲まれた眺望の良いところで朝日を拝み、渦巻く海に吹きすさぶ風を浴びながら沈む夕日を拝み、野生動物を脅かし脅かされ、道中の名物を味わい尽くすほかなかった。
したがって、本研究の目的を次のように設定した。
・夜間に光がほとんどないと予想される蝦夷の真ん中よりちょっと下あたりを通ることでギラギラした星を目に焼き付ける。
・眺望がよいと評判の美幌峠から日の出を観る。
・羅臼でうまい朝食を食いつつ、知床横断道路を力強く通行することで知床の先端を切断する。
・道北の東の縁を艶やかになぞりつつ、道の名を明らかにする。
・宗谷岬から暴風に消えゆく日の入を観る。
・稚内からなるべく高いところで日の出を観る。
・オロロンラインを滑り降りる。
・旭川で蜂屋の醬油ラーメンを貪り食う。
2. 材料と方法
2.1. 移動手段
もしも自分の車を持っていたとしても、このような旅に使う気にはならないかもしれない。
レンタカー(ほぼ新車!!)を借りた。
2.2. メンバー
すべての旅路を満足するため、あきひを共同研究者として迎えた。
2.3. 予算
ひとり当たりの金額は以下の通りである。
・レンタカー
貸出日時:2018-10-5, 18:00 to 2018-10-7, 16:00
基本料金 4,200円 (8,400円/2人)
・ガソリン
####円
・飯
1,500-2,000円/一食
・宿
なし (車中泊)
・風呂
稚内天然温泉「港のゆ」 – 一般社団法人 稚内観光協会公式サイト
1,000円弱
・軽食と飲料
3,000円くらい
・観光
美しい景色、プライスレス
2.4. 道のり
道のりの予定は次の通りである。
10/5,
20:30 札幌出発、士幌、弟子屈経由で美幌峠展望台へ
10/6,
4:30 美幌峠展望台到着
5:30 美幌峠展望台で日の出を見る
6:00 美幌峠出発、羅臼へ
8:30 羅臼、知床食堂で朝食
9:30 羅臼出発、知床横断道路、網走、紋別、枝幸、猿払経由で宗谷岬へ
16:30 宗谷岬到着、日の入を見る
17:00 宗谷岬出発、稚内へ、飯を食い、風呂に入り、稚内公園で野宿
10/7,
4:30 起床
5:30 日の出を見て出発、オロロンラインを南へ、苫前、士別経由で旭川へ
11:00 旭川蜂屋でラーメンを食う
12:00 旭川出発、札幌へ
15:30 札幌到着、解散
3. 結果と考察
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